「猫4匹なんですが…」仲介業者からの電話に大家が即答した理由
築古戸建の入居者募集をしていると、思いがけない相談が入ることがあります。
ある日、仲介業者さんから電話がありました。
「猫を4匹飼っているご家族なんですが、大丈夫でしょうか?」
猫4匹。
一般的な賃貸物件では、なかなかハードルの高い条件だと思います。
でも私は、その場で
「大丈夫です」
と答えました。
もちろん、猫4匹なら誰でもOKというわけではありません。
大家として考えたのは、ペットの頭数だけではなく、
「このご家族に、この家を貸したいと思えるか」
ということでした。
ペット可でも「猫4匹」は想定していなかった
この物件は、もともとペット可で募集していました。
築古戸建はマンションやアパートに比べて、ペットを飼いたい方との相性がいいと感じています。
上下階への足音をそれほど気にしなくていい。
専用の玄関がある。
庭がある物件も多い。
こうした戸建てならではの特徴があります。
とはいえ、私も最初から猫4匹を想定していたわけではありません。
1匹、2匹ならともかく4匹。
退去後の臭いや傷、柱や壁への爪とぎなど、大家として考えておかなければならないことはあります。
それでも「大丈夫です」と答えた理由
今回の申し込みでは、仲介業者さんからご家族について話を聞きました。
その内容を聞いて、
「このご家族なら大丈夫そう」
と思えたことが大きかったです。
私は入居者さんを決める時、家賃や勤務先などの条件だけで判断しているわけではありません。
もちろん保証会社の審査など、客観的な確認も必要です。
そのうえで、
・どんな方が住むのか
・この家で長く暮らしてもらえそうか
・物件を大切に使ってもらえそうか
といったことも考えます。
猫が4匹いる。
その一点だけで断るのではなく、申し込み全体を見て判断しました。
猫4匹なので敷金は4か月
ただし、通常の契約とまったく同じ条件にはしませんでした。
猫4匹ということを考え、敷金は4か月分いただくことにしました。
ペットを飼育すると、どうしても通常より原状回復費用がかかる可能性があります。
特に猫の場合は、
・柱や壁の爪とぎ
・床の傷
・臭い
などが残る可能性があります。
「ペット可だから何匹でも同じ条件」
ではなく、リスクに合わせて契約条件を考えることも大家には必要だと思っています。
入居者さんにも条件を了承していただき、無事に契約となりました。
条件が良ければ誰にでも貸すわけではない
反対に、条件だけを見れば悪くなくても、お断りした申し込みもあります。
以前、海外法人から申し込みをいただいたことがありました。
条件自体は悪くありませんでしたが、物件や地域との相性などを総合的に考え、今回はお断りしました。
賃貸経営では、
「申し込みが入ったから貸す」
ではなく、
「この物件に合う入居者さんか」
を考えることも大切だと思っています。
特に戸建ての場合、入居期間が長くなることもあります。
ご近所との関係もあります。
だから私は、できるだけ長く安心して住んでもらえる方に貸したいと考えています。
入居後はどうなった?
猫4匹のご家族には、その後実際に入居していただきました。
今のところ、大きなトラブルはありません。
もちろん、本当の結果が分かるのは退去した時です。
室内にどのくらい傷や臭いが残っているのか。
原状回復にどのくらい費用がかかるのか。
これは、その時にならないと分かりません。
それでも現時点では、
「猫4匹だから断る」
という判断をしなくて良かったと思っています。
ペット可物件で大切なのは「何匹か」だけではない
ペット可物件を運営していると、
「何匹までOKですか?」
と聞かれることがあります。
もちろん頭数は重要です。
ただ私は、それだけで判断するのは難しいと思っています。
同じ猫4匹でも、住む人や飼育状況によってリスクは違います。
逆に、1匹だから絶対に安心とも限りません。
だから私は、
ペットの種類や頭数
+
入居者さん
+
物件との相性
+
必要に応じた契約条件
を合わせて考えるようにしています。
まとめ|「猫4匹」だけで断らなくてよかった
仲介業者さんから、
「猫4匹なんですが……」
と電話があった時、私は「大丈夫です」と答えました。
ただし、それは「ペットなら何でもOK」という意味ではありません。
今回のご家族なら貸したいと思えたこと。
そして猫4匹というリスクについては、敷金4か月という契約条件で備えたこと。
この2つを合わせて判断しました。
築古戸建には、新しい賃貸住宅とは違う強みがあります。
ペットを飼いたい方にとって、戸建てだからこそ選択肢になることもあります。
大家側も条件を一律に決めるのではなく、その物件と入居希望者を見ながら判断する。
それも、築古戸建を貸す面白さのひとつだと思っています。