ペット可物件でブリーダーはOK?大家が実際に受けた入居相談
築40年、3LDK、庭付きの戸建て。
家賃8万円で入居者募集をしていたときのことです。
この物件はペット可。
戸建てで庭もあるので、犬や猫を飼っている方にも入居してもらえたらと考えていました。
そんな中、募集をお願いしていた仲介会社から突然連絡がありました。
内見した方から質問があるとのこと。
その内容が、
「犬のブリーダーをしてもいいですか?」
というものでした。
ペット可にはしていましたが、ブリーダーは全く想定していませんでした。
ペット可だけど、ブリーダーはどうする?
犬を飼うこと自体は問題ありません。
もともとペット可で募集しています。
でも、ブリーダーとなると話は別です。
繁殖するとなれば、最終的に何匹になるのか分かりません。
最初は数匹でも、子犬が生まれれば一時的に頭数がかなり増える可能性もあります。
私が気になったのは、
・頭数が読めないこと
・鳴き声
・臭い
・近隣への影響
でした。
戸建てだから、ある程度は集合住宅より飼いやすいと思います。
庭もあります。
それでも、何匹になるか分からない状態で「大丈夫です」とは言えませんでした。
「ペット可」と「何匹でもOK」は違う
この相談を受けて改めて思ったのが、
「ペット可」という募集条件だけでは、想定している範囲が伝わらないということです。
犬1匹を飼う。
猫2匹を飼う。
これと、繁殖を目的として複数の犬を飼育するのとでは、大家として考えるリスクが違います。
特に戸建ての場合、
「集合住宅じゃないから大丈夫」
「庭があるから大丈夫」
と思われることもあるかもしれません。
でも戸建てにも当然、近隣住民がいます。
犬の鳴き声や臭いで近所に迷惑がかかれば、入居者さんだけの問題では済まないこともあります。
管理会社や大家に連絡が入る可能性もあります。
建物だけではなく、周辺への影響まで考える必要があります。
私の判断は「ブリーダーは不可」
私としては、今回のブリーダー利用はお断りするつもりでした。
一番大きかったのは、何匹になるのか分からないこと。
頭数が決まっているのであれば、条件を確認した上で判断することもできます。
でも繁殖を前提とすると、将来の飼育頭数が読めません。
鳴き声や臭いがどの程度になるのかも分かりません。
近隣とのトラブルにつながる可能性まで考えると、私には許可できないと判断しました。
ところが、保証会社の審査でNGに
ブリーダーを許可するかどうかとは別に、入居には保証会社の審査があります。
結果は、
保証会社の審査NG。
審査に通りませんでした。
保証会社から審査に通らなかった詳しい理由が大家に開示されるわけではありません。
そのため、本当の理由は分かりません。
ただ、仲介会社から聞いた話では、家賃の支払いに関する問題があった可能性もありそうでした。
いずれにしても保証会社の審査に通らなかったため、この方が入居することはありませんでした。
入居者募集では想定外の相談が来る
大家をやっていると、
「そんな相談もあるの?」
と思うような問い合わせが来ることがあります。
今回のブリーダーの相談も、その一つでした。
ペット可にすることは決めていました。
でも、
何匹までOKなのか。
大型犬はどうするのか。
多頭飼いはどうするのか。
繁殖目的の飼育はどうするのか。
そこまでは最初から細かく決めていませんでした。
実際に問い合わせが来て初めて、
「これはどうしよう?」
と考えることになりました。
ペット可物件こそ、大家側の基準を持っておく
私はペット可物件にすること自体には抵抗がありません。
むしろ戸建ては、ペットを飼っている方にとって選択肢になりやすいと思っています。
ただし、
「ペット可=何でもOK」
ではありません。
頭数や種類、飼い方によっては、建物への影響だけでなく近隣トラブルにつながる可能性もあります。
今回の経験から、ペット可で募集するときこそ、
「自分はどこまでなら許可できるのか」
大家側でもある程度基準を持っておいた方がいいと感じました。
まとめ|「ペット可」の範囲は大家が決める
築40年、3LDK、庭付き。
ペット可で募集していた戸建てに、
「犬のブリーダーをしてもいいですか?」
という想定外の相談がありました。
私の答えは「不可」。
犬を飼うことが問題なのではなく、繁殖によって頭数が読めなくなることや、鳴き声、臭い、近隣への影響を考えての判断です。
結果的には保証会社の審査に通らず、入居には至りませんでした。
でも、この問い合わせがあったことで、
「ペット可の範囲をどこまでにするか」
を改めて考えるきっかけになりました。
入居者募集をしていると、こちらが想定していなかった相談が来ることがあります。
全部を最初から想定するのは難しい。
だからこそ、その都度、
「この条件で長く安心して貸せるか」
を考えて判断する。
それも大家の仕事の一つだと思っています。