父の実家は北東北にあります。

長く空き家になっていたこともあり、家の周りには地面や植木鉢から生えた雑草や木がありました。

近隣の物件であれば、自分で草刈りをしてしまいます。

しかし、ここは一泊二日で行くだけでも旅費が5万円ほどかかる遠方物件。

草刈りをするためだけに往復するのは、時間的にも費用的にも現実的ではありません。

そこで相談したのが、地域のシルバー人材センターでした。

できる作業、できない作業がある

最初にお願いしたかったのは、家の周りの草刈りと、裏山から屋根にかかっている木の枝の伐採でした。

しかし、木の枝については高所で危険を伴うため対応できないとのこと。

一方、家の周りの雑草を取る作業ならできるということで、そちらをお願いすることにしました。

駐車場一台分ほどのスペースと家の周りをきれいにしてもらい、費用は約2万5,000円でした。

驚いたのは仕上がりの丁寧さ

作業が終わって驚いたのは、その仕上がりです。

「最初から何も生えていなかったのでは?」

と思うほどきれいになっていて、感動しました。

当日来てくださったのは、私の祖母を思い出すような小柄なおばあちゃま二人。

軽自動車を運転してやってきて、到着するとまずお弁当を食べ、そこから作業開始です。

植木鉢に絡みついた根っこなども、一つひとつ丁寧にはがしてくれていました。

まさにベテランの仕事でした。

父も以前登録していました

実は父も以前、シルバー人材センターに登録して仕事を受けたことがあります。

ただ、父の場合は単発の仕事が中心で安定しなかったこともあり、その後再就職しました。

今回作業に来てくださった方々は父よりもさらに高齢に見えました。

お願いする側として少し申し訳ないような気持ちもありましたが、担当の方に聞くと、地域には「少しでも働きたい」という方も多いのだそうです。

遠方の空き家を維持するために必要な仕事を地域の方にお願いする。

本当に微力ではありますが、こういう形で地域の中に少しでも経済を回せるのはいいことなのかもしれない、と感じました。

一度お願いしたことで、その後がとてもスムーズに

最初の依頼のとき、偶然現地で担当者の方ともお会いすることができました。

一度お願いしていることもあり、二回目以降のやり取りはとてもスムーズ。

遠方から管理する私にとって、この安心感はとても大きなものでした。

空き家が多い地域ということもあり、草刈りだけでなく、定期的に外観を確認して写真を送ってもらったり、室内の清掃をお願いしたりすることもできます。

これが遠方物件では本当に助かります。

特に驚いたことがありました。

半年ほど空き家になっていた家に突然入居が決まり、急いで室内をきれいにする必要が出てきたときのことです。

シルバー人材センターに清掃をお願いしたところ、なんと翌日には作業を完了してくれました。

遠方にいる自分が急いで現地へ向かわなくても、地域に頼れる人がいる。

遠方の空き家を管理するうえで、これは想像以上に心強いことでした。

遠方物件は「自分でやらない」という選択肢も大切

築古戸建を再生していると、できることはつい自分でやりたくなります。

でも遠方物件の場合、現地へ行くだけでも時間とお金がかかります。

自分でやれば草刈り代は節約できても、そのために旅費が5万円かかっていては、本当に効率がいいのか考えなければなりません。

自分でやること。

専門業者にお願いすること。

そして、地域のシルバー人材センターのようなサービスを利用すること。

それぞれを上手に使い分けることが、遠方の空き家を無理なく維持していく一つの方法だと感じています。