自分で壁のクロスを貼ることが、なんとかできるようになった頃。

不器用ながらも壁のクロスを貼り替え、

「なんとかできた!」

と喜んでいました。

ところが、壁が真っ白になったことで猛烈に目立ち始めた場所があります。

天井です。

ヤニで汚れた天井と、真っ白になった壁。

それはもう、見事なコントラスト。

ここまで壁をきれいにしたら、さすがに天井をそのままにするわけにはいきません。

問題は、この部屋が15畳ほどあるリビングだったこと。

しかも作業するのは、私一人です。

そこで私が選んだのが、

天井に珪藻土をDIYで塗る方法でした。

結果的には完成しました。

でも今振り返ると、これまでやってきたDIYの中でもかなり大変な作業でした。

遠方物件だから「誰か手伝って」ができない

関東の物件であれば、DIYで協力し合える仲間に、

「天井手伝って!」

とお願いすることもできます。

でも、ここは北東北。

さすがに気軽に来てもらえる距離ではありません。

6件リフォームした今の私なら、一人でも天井クロスを貼れます。

でも、当時の私には無理でした。

そこで考えたのが、

ペンキか珪藻土で塗る方法。

調べているうちに、

「珪藻土なら私にも塗れるかも?」

と思うようになりました。

塗れないなら、習いに行けばいい

とはいえ、珪藻土なんて塗ったことがありません。

ましてや天井です。

どうやって塗るの?

いろいろ調べていると、珪藻土メーカーが開催している塗り方講座を新宿で発見しました。

即申し込み。

費用は確か1万円ほどだったと思います。

参加者は、DIYに興味があって体験してみたいという感じの方が多かった印象です。

でも私は違います。

このあと本当に15畳の天井を塗らなければならない。

絶対に技術を持って帰るつもりで超真剣です。

幸い、珪藻土とは相性がよかったようで、初めてにしては比較的スムーズに塗ることができました。

謎だった天井への塗り方も教えてもらい、半日でしたがかなり有益な時間になりました。

珪藻土の材料費は約4万円

講座を開催してくれたメーカーの商品は、とてもいいもの。

ただし、お値段もなかなか。

今回の物件で使うには予算オーバーでした。

そこで講座後、すぐにホームセンターへ行き、実際に使う商品を探しました。

選んだのは一般的な量産品。

現地には巨大なホームセンターがいくつもあったので、材料は現地調達することにしました。

色さえこだわらなければ、なんとかなるでしょう。

そんな感じで見切り発車です。

結果、必要な珪藻土は無事に購入できました。

材料費は、ざっくり4万円ほど。

これで塗れる!

……と思ったのですが、本当の難関は珪藻土を塗ることではありませんでした。

一番大変だったのは「薄紙剥がし」

クロスを貼り替えるときは、まず古いクロスを剥がします。

これだけでもポロポロ切れて、なかなか大変。

ところが珪藻土を塗るためには、その下に残った薄紙まで剥がす必要がありました。

これが超難関。

しかも天井です。

乾いたままではうまく剥がれないので、噴霧器を用意しました。

水を入れ、脚立に立つ。

天井へ水を吹きかける。

薄紙を剥がす。

移動する。

また脚立に乗る。

ひたすら繰り返しました。

すると、水とクロスに残っていた糊で足元がツルツルに。

そして、

脚立から落ちました。

高さは60cmくらいだったと思います。

尻もちをつくような形で落下。

幸い怪我はありませんでした。

でも、

「これ、一歩間違えたら大怪我してたな……」

と思った瞬間、一気に怖くなりました。

本気で帰りたくなりました。笑

これまで何軒もDIYしてきましたが、今振り返っても一番危険を感じた作業は、この天井の薄紙剥がしだったと思います。

DIYは費用を抑えられます。

できることが増えるのも楽しい。

でも、

高所作業で「一人でできる」と「一人でやっていい」は別。

これは身をもって学びました。

珪藻土を混ぜたら、おたまが折れた

なんとか薄紙を全部剥がし、ようやく珪藻土塗り開始です。

買ってきた珪藻土を混ぜようと、100円ショップで買ったおたまを使ってみました。

ところが、珪藻土が想像以上に固い。

混ぜていたら、

おたまが折れました。

……。

仕方がないので、今度はしゃもじで代用。

これが意外とうまくいきました。

こういう予定外の出来事が次々起こるのも、DIYあるあるです。

15畳の天井を一人で塗る

実際の塗り方については講座で教わっていたので、なんとか進めることができました。

とはいえ、15畳ほどある天井。

しかも一度塗って終わりではありません。

一度塗ったところを乾かして、さらに二度塗り。

全部終わるまで、3〜4日ほどかかったと思います。

首も腕も疲れる。

上を向き続ける。

脚立を何度も移動する。

想像以上に手間のかかる作業でした。

それでも少しずつ天井がきれいになっていき、最後は無事に塗り終えることができました。

完成した天井を見たときは、

「やった……!」

という気持ちでした。

「クロスを貼れないなら、塗る」という選択肢

ヤニで汚れていた天井がきれいになり、真っ白な壁との違和感もなくなりました。

そして何より、

「クロスを貼れないなら、塗る方法もある」

という選択肢を自分の中に持てたことが、大きな収穫でした。

できない。

じゃあどうする?

調べる。

習いに行く。

やってみる。

当時は、そんなことの繰り返しでした。

今では一人で天井クロスも貼れるようになりましたが、当時の私には珪藻土という方法があったから、この天井を仕上げることができました。

でも、私の珪藻土DIYはこれが最初で最後

珪藻土そのものは、とてもいいと思っています。

仕上がりにも満足しました。

でも、

薄紙を剥がす。

下地を整える。

珪藻土を塗る。

乾かす。

さらに塗る。

そして天井なので、ずっと上を向いての作業です。

とにかく手間がかかる。

ということで、

私の珪藻土DIYは、これが最初で最後となりました。笑

一度やったからこそ、良さも大変さも分かりました。

DIYでは「できるかどうか」だけではなく、

その手間と危険性まで含めて、自分でやるかどうかを判断する。

今では、そこまで考えて作業を選ぶようになっています。