築古戸建の本には、「できるだけ経費をかけず、自分で確定申告をしましょう」と書かれていることが多いです。

今は会計ソフトも充実していますし、数字が得意な方や経理に慣れている方なら、自分で申告するのも十分選択肢だと思います。

一方で、私はもともと確定申告が苦手でした。

過去には修正申告をしたこともあり、不動産を始めるタイミングで「税理士さんにお願いしよう」と決めました。

税理士事務所選び

まずは地元で、不動産や個人事業主にも理解がありそうな税理士法人を探しました。

問い合わせをして訪問すると、とても爽やかな方が対応してくださり、その場でお願いすることに。

後から知ったのですが、最初に説明してくださったのは税理士ではなく、事務所の営業担当の方でした。

実際に担当してくださる税理士の先生は不動産担当で、「さすが専門家」と思える安心感がありました。

現在の依頼内容

税理士事務所とは、毎月相談する顧問契約を結ぶこともできますし、必要な時だけ依頼することもできます。

私は現在、不動産を始めて3年目ですが、年に1回の確定申告のみお願いしています。

費用は、

  • 売却がない年で10数万円
  • 売却があった年でも20万円ほど

これを高いと感じるかどうかは人それぞれです。

ただ、築古戸建とはいえ、不動産は動く金額が大きい投資です。

申告を間違えたり、本来受けられる処理ができなかったりした場合のリスクを考えると、私はプロに任せる安心感の方が大きいと感じています。

実際に「お願いして良かった」と思った出来事

実は、1件目の物件を購入した後、事情があり早いタイミングで売却したことがあります。

「購入した時より安く売ったから利益は出ていないし、税金はかからないだろう」

当時の私は、そう思っていました。

ところが、不動産には減価償却という考え方があります。

建物は毎年少しずつ価値が減っていくため、購入価格より安く売却したとしても、税務上は利益が出ていると判断されるケースがあることを、この時初めて知りました。

「えっ、納税が必要なの!?」

正直、とても驚きました。

しかし、税理士さんが他の所得も含めて全体を整理してくださった結果、その年は最終的に赤字となり、納税は不要という結論になりました。

もし自分一人で申告していたら、この判断ができていたかは分かりません。

私は賃貸不動産経営管理士やFP2級の資格を持っていますが、それでも実際の税務となると理解が難しい場面がありました。

だからこそ、「資格があること」と「実務で正しく申告できること」は別だと実感しています。

この経験があったからこそ、私は今でも税理士さんにお願いして本当に良かったと思っています。

初年度の流れ

初年度は、年明けに1年分の資料を持参し、不足している書類がないか一緒に確認しました。

私が事務所選びで重視したのは、「対面で相談できること」。

オンラインで完結できるサービスも増えていますが、最初は対面の方が安心でした。

その場で必要書類を確認できるので、不明点もすぐ解決できます。

税理士さんにお願いして感じたメリット

一番大きいのは、自分が本来やるべきことに集中できることです。

私は資料を揃えることに専念すればよく、「確定申告しなきゃ…」という焦りを感じることもありません。

その時間を、物件探しやDIY、リフォームなど、自分の事業に充てられるのは大きなメリットだと感じています。

さらに、中長期での家賃収入の見込みや利益の推移なども踏まえて、

  • 黒字転換はいつ頃になりそうか
  • その頃にどんな税務対応が必要になりそうか
  • 個人事業主のまま進めるか、法人化を検討するタイミングはいつ頃か

といった、大まかな方向性も相談できています。

もちろん将来は予定どおりにいかないこともありますが、プロの視点で数字を見てもらうことで、事業計画も立てやすくなりました。

私の結論

確定申告を自分で行うか、税理士さんにお願いするか。

どちらが正解というわけではありません。

ただ、自分の得意・不得意や、事業に使いたい時間を考えた時、私は「税理士さんにお願いして良かった」と感じています。

資格を持っていても、実際の税務には専門的な判断が必要になる場面があります。

だから私は、税務はプロに任せ、自分は築古戸建の再生や入居者さんのための住まいづくりに集中する。

それが今の自分には一番合っている選択だと思っています。